近藤鈴子茶道教室
毎月30日更新
今日から10月となりましたが暑さが納まるようすがありません 10月は別名を名残月などという呼び方をします 風炉が今月で終わることや、茶壷のお茶が残り少なくなったことに対しての 名残惜しさを表現して言う様です 道具の取合せも1年間使い古した風情の侘びたもの 又割れたり掛けたりしたものを繋いだものなどを 使用出来る月とも言われます 他の月に比し、全体に侘び色が濃く、華やかさはありません 耕雲老師、玄機居士の筆のものは禅を学んでおりました当時 折々に記念に申し受けましたものを表具致しました 老師が遷化され、間もなくして師の玄機居士も身罷られました その後は恵林寺の大亨老師を師と仰いで居られる方もおりました 大享老師も一昨年遷化されました 八雲塗香合は若かりし日に島根県出身の友人からの土産で白粉入れでした 時代も変わり粉白粉など使用しなくなりましたので、先人に習い見立てて見ました 一閑の銘々皿はいつも茶道具を求めておりました輪島店主から 15枚揃えで御恵与戴きましたがその方もその後暫して閉店された輪島店主も 昨年の始めに帰らぬ人になられたとのことです 奥様がご健在ですので、帰途の清水で白子など求め 時折お訪ねしております ときの移ろいも忙わしく、来月は愈々茶人正月と言われる開炉の季節です <豊穣>
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